バルプロ酸ナトリウムでイライラ解消?

Q. てんかんの既往歴がないのにバルプロ酸ナトリウム(デパケン®)が処方されていました。なぜですか?

A. てんかん以外の目的で処方されることがあるからです。

バルプロ酸ナトリウムは代表的な抗てんかん薬ですが、それだけではありません。

  • 躁状態の気分安定薬として使用される
  • 片頭痛の予防に用いられることがある

そのため、処方歴だけを見て「この人はてんかんだ」と判断するのは早計です。抗不安頭痛の治療目的で服用している可能性も考慮することが重要です。

近年は、てんかん治療では高アンモニア血症などの副作用を考慮し、**レベチラセタム(イーケプラ®)**が選択される場面も増えています。


▶ Step Up!

バルプロ酸ナトリウムでは次のような副作用・注意点も押さえておきましょう。

  • 高アンモニア血症
  • 肝障害
  • 急性膵炎
  • 間質性肺炎
  • 催奇形性・生殖機能への影響(妊娠を希望する女性では原則として慎重な対応が必要)

高齢者では、副作用の早期発見のために

  • 肝機能(AST・ALTなど)
  • アミラーゼ
  • SpO₂や呼吸状態

などの変化にも注意して観察するとよいでしょう。

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