CO2ナルコーシス、酸素投与はOK?
Q.COPDの患者さん、酸素投与禁忌ですよね?流していいんですか?
A.結論、Codeによって変わってきます。
これは難しい問題です。まず、COPD、慢性閉塞性肺疾患ですが、二酸化炭素が貯留している可能性が高いです。二酸化炭素が貯留していると、以下の原理で呼吸停止となりますので酸素特に、高濃度酸素は呼吸停止へつながります。

しかし、注意が必要です。まず、COPDは2型呼吸不全ですので、酸素化と換気に障害をきたしています。二酸化炭素も貯留していますが酸素化も悪いので酸素が必要になる場合があります。よって、酸素は流したいけど呼吸が止まりますので酸素は禁忌、あるいは1~2L/分程度の少量だけ流しましょうということが通説となっていると思います。
しかし、少量の酸素で足りない場合、判断に迷います。
酸素を使わなければ低酸素血症引き起こす(低酸素による代謝性アシドーシスでアシデミアになり最悪死亡)
酸素を使えば二酸化炭素ナルコーシスで呼吸停止となる(呼吸性アシドーシスでアシデミアとなり最悪死亡)
そうです、酸素を使っても使わなくても死亡する恐れがあるのです。よって、正解は、酸素化と換気の両方のサポートが必要であり、基本的にはNPPV(非侵襲陽圧換気)を使用する、事です。
ただ、その患者さんのCodeはどうなっているか?もし、DNARであれば、酸素を使うべきでしょう。低酸素は苦しいので酸素を使う、ただし、二酸化炭素ナルコーシスを起こす可能性は高いです、極力少量の酸素を使いますが、低酸素で頻呼吸となるでしょうであれば苦しいサインですので増やさざるを得ません。
蘇生をする場合は、酸素を十分に流します。その場合、必ず呼吸は止まりますのでバックバルブマスクで用手人工換気を行い、NPPVを検討します。
Codeで変わります、Codeの確認、把握は極めて重要です。
▶ まとめ
・DNARであれば、低酸素血症による呼吸困難を予防するために酸素を使用するが、二酸化炭素ナルコーシスを引き起こす可能性が高まる
・フルコードの場合は、積極的に酸素を流し、呼吸停止に対して換気を行い、酸素化の原因を解決する
・呼吸ドライブは、低酸素と高二酸化炭素の占める割合が大きい
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コメント
コメント一覧 (1件)
CO2ナルコーシスは酸素投与OKなのですね
初めてしりました とてもわかりやすいです